保険証の使用履歴明細が自宅に郵送されてくるか、会社から渡されるという話を聞きました。
とってもデリケートな体のことや過去の病気・中絶・性病などは誰にも知られたくないのに、保険証の使用履歴を家族や会社の人に見られたらバレてしまうのでは・・・と思うと不安でたまりませんよね。
私もつい先日病院を受診したばかりだったので、私の場合も通院した内容を詳しく会社の人に知られるのではないかと心配になってきました。
そこで今回は、実際に保険証の使用履歴から会社や家族などにバレてしまうものなのかなど、以下の項目について調べてみました。
- 保険証の使用履歴や病名は会社や家族に通知されてしまうのか?
- 中絶手術が保険証の履歴でバレてしまうのって本当なの?知られないためには!?
- 性病について家族に知られないための対処法は?
- 転職の際に過去の保険証履歴は知られてしまうのか?
- マイナンバーカードが保険証代わりになる!?その危険性は!?
できれば他人には知られたくない自分の病気や既往症について、保険証の使用履歴から知られてしまうのかもしれないなんて、
すごく不安だし、できればこのまま秘密にしておきたいことですよね。

私も過去の病気のことは本当に誰にもバレたくないし、できれば封印しておきたいくらいです…(涙)
保険証の使用履歴が本当に第三者に知られてしまうのか、また対処法はどんなものがあるのかを知っておけば、
悶々と悩んでいたこともスッキリするのではないでしょうか?
では、さっそく見ていきましょう!!
保険証の使用履歴や病名は、会社や家族に通知されるの?
先日、保険証を使って受診した後に気になって仕方がなかった保険証の使用履歴って通知されるかな…という疑問。
きちんと調べてみたところ、以下のことが具体的にわかりました。
- 保険証の使用履歴通知書(医療費通知)は定期的に届く
- 国民健康保険の場合は「国民健康保険医療費通知書」が自宅に送付される
- 協会けんぽは「医療費のお知らせ」が基本的には会社を通じて渡される
- 医療機関等による不正請求を抑止する目的のためにこのようなことが行われている
- 記載内容は診療を受けた人や総医療費、医療機関名、通院回数など
保険証の使用履歴が記載されている通知が、
「社会保険」にしろ
「国民健康保険」にしろ、実際に届く仕組みになっているんですね。
また、医療費通知が年に1回送られてくるのか、数ヶ月に1回なのかは
健康保険の種類によって違うので、通知の頻度を知りたい場合は加入している健康保険の窓口に問い合わせすることをおすすめします。

参考までに、協会けんぽから
平成30年2月に送られた「医療費のおしらせ」は、
平成28年10月から平成29年10月までの1年分がまとめられたものでした。
医療費通知には病名は記載されない
保険証の使用履歴が記載された医療費通知には
病名まで載ってしまうのかという点が一番心配だったのですが、
どうやら
「病名」などの詳しい情報までは記載されないようなので、そのへんはちょっと安心ですよね。
ただし、誰がどの病院を受診したのか、どのくらい医療費がかかったのかという点についてはしっかり記載されています。
ではもし、「体調が悪いから病院に行くので今日は休む」と嘘をついて休んでいたけど実際には病院を受診していない場合、
医療費通知を会社に見られてバレてしまうのではないか?という点についてはどうなのでしょうか。
医療費通知は基本的には他人に見られない
国民健康保険など会社を通じてではなく健康保険は自分自身で加入してるよ!という人は、
ご自身宛に医療費通知が郵送されます。
家族が勝手に医療費通知の郵便物を開けてしまった!という場合以外は、
基本的に他の誰かに見られる心配はしなくて大丈夫そうですね。

また、私も心配だった
「通院履歴が会社にわかってしまうのか」という問題ですが、
医療費通知を個別に封筒へ入れた状態で会社に送付されるので、基本的には
会社が通院履歴を知ることはできないようです。
ただし、会社の担当者が許可なく医療費通知が入った封筒を開封して中身を見てしまう場合もありますので、確実に知られないとは言い切れない面があります。
プライバシーの問題もあるので会社の担当者が社員の医療費通知の封筒を勝手に開封する事態はないと思われますが、
確実に見られないとは言えないことは覚えておいた方が良いので、嘘をついて会社を休むなどの行為はやめた方が良いですね。
特に女性の場合などは、デリケートな病気の通院履歴は会社に知られたくないと思いますが、
病気の詳細については一切わからないようになっているので安心してくださいね。
私の会社はただでさえ男の人が多いので、どうしても会社の人には知られたくない…と思っていたので、調べてみてちょっとほっとしています。

保険証の使用履歴が記載されている医療費通知には病名は一切記載されていないことがわかりましたが、手術の有無についても記載がないものなのでしょうか。
特に女性にとっては誰にも知られたくない、
「中絶手術」については保険証の履歴でバレてしまうのか調べてみました。
中絶手術は保険証の履歴でバレる?絶対に知られたくないならコレを見て!
家族にも中絶手術をしたことを知らせないままやむをえず中絶手術をした…でも絶対に知られたくない…という女性も現代では多いですよね。

中絶手術をした事実は保険証の履歴でバレてしまうものなのか調べてみたところ、中絶手術に関しては以下のことがわかりました。
産婦人科の受診歴と中絶手術の事実は別
- 親は保険証を使った履歴を確認できる
- 中絶手術は保険適用外なので通知書には記載されない
- 手術前後の診察などは保険適用なので記載される
- 受診した医療機関名も記載されてしまう
このように、
あなたの中絶手術のことまではわからないのですが、医療費通知には医療機関名が必ず記載されるので、
診療科目が産婦人科のみの病院を受診していた場合は「産婦人科に行った」という事実はバレることがわかりました。
それでも
「中絶手術した事実が残らないならよかった…」と安堵する女性も多いかもしれませんね。
私の友達も、泣く泣く中絶手術をしましたが、どうにか親にバレずに今まで過ごしてきているので、注意していれば最後までなんとか隠し通すことはできそうですね。

こればかりは仕方のないことなので、
万が一親が保険証の履歴を見てしまって、「これはどういうこと!?」という話になった場合に、
どのように対処するかを考えておくことがおすすめです。
中絶手術の事実を隠す方法
なるべくであれば、病院の領収書は捨ててしまったり、親友にも黙っていたりと、気をつけられるところは全て気をつけておくのがおすすめです。
医療機関名からバレないようにするためにも、産婦人科のみの病院ではなく
総合病院の産婦人科を受診するという方法もあります。
医療機関名が総合病院なら、「
風邪で内科を受診したの!」とも言えますよね。
ただし、未成年の中絶手術はどうしても親の同意書が必要になるので、話すしか方法がありません。
とてもデリケートな問題なので、なるべくであれば一人で抱えないような方法がいいと思いますが、バレてしまったらマズい…という場合はできるだけ
医療費通知を見られないようにするのがベストでしょう。

中絶手術ももちろんですが、
「性病」に関しても他人や親にバレたくないことの一つですよね。
では、性病にかかってしまったことは保険証の履歴でわかってしまうのでしょうか!?
性病が発覚した…!保険証の履歴で家族に知られたくないときの対処法
「性病」に関してはどんなに注意していてもかかってしまう時はかかってしまうものだけど
絶対にバレたくない病気の一つですよね。

では、性病が発覚した場合、保険証の履歴で家族にバレてしまうことはあるのでしょうか?
性病の事実を絶対に隠す方法
もしも性病にかかって保険適用で治療したい!という場合は、
男性であれば「泌尿器科」女性であれば「産婦人科」で受診するのがおすすめです。

ただし、保険証の使用履歴が記載された
医療費通知にはどうしても病院名が書かれてしまうので、それが気になってしまう場合は
総合病院の泌尿科や産婦人科を利用するといいでしょう。
それでも嫌だ!心配!という人は、性病治療をしてくれる
「自由診療のクリニック」というものがあるので、そちらを利用しましょう。
自由診療のクリニックであれば、保険証が不要になるので、通知に記載される恐れもありません。
その代わり「保険適用外」になってしまうので、全額負担になり費用がかかってしまうというデメリットはあります。
どちらにせよ、性病にかかってしまった場合は、
早めに病院に行って直すことが大切ですよ!!

保険証の使用履歴には性病の事実は記載されませんが、万全を期すためには
総合病院を受診するか、健康保険証を使わない自由診療の病院を受診するのがベストだとわかりましたね!
では、
転職する場合、保険証履歴から「過去の職歴」を知られてしまう恐れはあるのでしょうか!?
次の章で見ていきましょう!!
転職するときは保険証履歴から過去の職歴を知られてしまうの?
私も過去に転職した経験がありますが、その時は何も考えずに平気で保険証のコピーを会社に提出していました。

ですが、今回保険証の使用履歴について調べていて「保険証の履歴から過去の職歴ってわかるものなのかな」ということが気になってきました。
ひょっとしたら
転職先に前の職場から医療費通知が届けられる可能性もあるのかなと疑問を感じたので、調べてみました。
転職先の会社に保険証の履歴を知られることはない!
結論から行ってしまうと、
転職した新しい会社に保険証の履歴を知られるようなことはありません!
会社で保険を扱う担当者には
「守秘義務」があるので、
もし会社内であなたの保険証の履歴を漏洩した場合、それは違法になってしまうからです。
ただし、もしあなたが過去の職歴を詐欺していた場合は、バレてしまう可能性もあるので注意しましょう。
基礎年金番号・雇用保険被保険者番号がわからない場合は…
もしも、基礎年金番号がわからない、雇用保険被保険者番号がわからない…などの場合は、
一番最初に加入した会社に問い合わせをしなければならなくなる可能性もあります。
このような場合でも会社があなた個人の職歴を調べることはできないので、安心してくださいね!
私もこのことについては最近知ったので、以前から知っていれば同僚に教えてあげられたのになあ…なんてちょっと後悔しています。
では、最後に最近話題の
マイナンバーカードが保険証の代わりとして使えるという噂を聞いたので調べてみました。
果たして
危険性などはあるのでしょうか!?
マイナンバーカードが保険証の代わりに!危険性はないの?
2020年から保険証がなくてもマイナンバーカードがあれば病院に行ける!という噂が巷で流れているのをご存知ですか?

私もなんとなくは耳にしたのですが、マイナンバーカードは保険証に比べて馴染みがないし、使い勝手もなんだかよくなさそう…なんてイメージが強くありませんか?
実際、本当に保険証代わりに使うことができるのでしょうか!?
マイナンバーカードを保険証代わりにする場合の注意点
結論から言えば、
2020年度から保険証の代わりにマイナンバーカードが使えるようになるのです。
医療機関などの窓口でマイナンバーカードに記載されている、
氏名・生年月日・性別・住所などを
裏面にあるICチップを専用機器で読み取るという仕組みになっているそうです。
これは画期的!と思う人もいる中で、まだまだマイナンバーの普及率を見てみると…
なんと全人口の1割ほどしかいないんです!

なので、やはり利便性にはまだ欠けるかなあ…といった印象ですが、保険証よりもいい!と感じる人もいるかもしれませんね。
40~74歳は
「マイナポータル」上で
特定健診の受診履歴を閲覧できるという、いかにも現代らしいシステムもあるそうですよ。
医療現場からは反対意見もある
マイナンバーカードが医療の現場で活用できるようになることで便利な面がある一方で、医療現場からは反対意見があるのも事実です。
遺伝子治療の研究が活発に行われており、これからの時代は
遺伝子治療が中核になると言われている中で、
個人情報が詰まっているマイナンバーシステムを医療分野に活用するのは危険という意見もあります。
仮に、マイナンバーカードを元に記録される受診記録に【
遺伝子治療情報=病気に関する記録】が残されていた場合、何らかの原因で流出する可能性がゼロとは言い切れませんよね。
保険証の使用履歴が記載されている
現在の医療費通知では病気の情報まで詳しく流出しないのに対して、
マイナンバーカードで保険証代わりに受診すると
病気に関する情報まで流出する可能性があるという点を忘れてはいけません。
どちらにしても、改めて保険証の在り方を考えなければならなくなりそうですよね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は
「保険証の使用履歴ってバレてしまうの!?」というテーマについてご紹介していきました。

まとめてみると…
- 保険証の使用履歴が通知書として発行される
- 自分で加入している場合は自分に、扶養に入っている場合は世帯主に通知される
- 通知書には病院を何回くらい受診していくら払ったかなどが記載されている
- 通知書が届く時期は健康保険の種類によって異なる
- 産婦人科の受診歴はわかるが中絶手術は履歴に残らない
- 性病の治療をしたことは病院名でバレてしまう可能性も
- 転職先では保険証の使用履歴から過去の職歴を調べられない
- 保険証の代わりにマイナンバーカードが使える予定だが危険性もある
私も調べてみて、意外だったことや、わからないまま曖昧にしていたものがとってもクリアになりました!
他の人にはどうしてもバレたくない…という病気の問題などは、
あらかじめできることをしてバレてしまう可能性を減らすことができそうですよね!!
ちなみに、保険証の使用履歴が記載されている医療費通知書は、
確定申告で医療費控除を申請する際に病院から受け取る領収書の代わりとして活用できます。
今までのように1年分の領収書をためて計算するのが大変!という手間が省けるので、
医療費通知は便利な面もあることを覚えておくと良いですね。
もしまた医療費通知についてわからなくなったときは、この記事を参考にしてみてくださいね!
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